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貴重書・特別書コレクション
法学部図書館所蔵の貴重書・特別資料としては次のようなものがあります。 いずれも著名な法学者や政治学者、経済学者の名著や旧蔵書、特定主題のコレクション等です。
・レーヴェンシュタイン文庫 ・プレデール文庫 ・ヴェルツェル文庫 ・ミル及びヒュームの未公開書簡 ・ミル「代議政治論」自筆草稿 ・エルドン文庫 ・グロティウス関係書 ・ジョン・ロー文庫 ・16-18世紀刊行ヨーロッパ法史関係図書・学位論文集
- 日本大学法学部図書館は、これまで著名な思想家、学者の自筆書簡・手稿類を数多く蒐集・所蔵している。これらの資料は、学術的な価値を有するのはもちろん、歴史的な価値をもあわせもつ、世界共通の遺産である。
ここでは、
・ フーゴ・グロティウス(Hugo Grotius. 1583-1645)
・ デヴィド・ヒューム(David Hume. 1711-1780)
・ ウィリアム・ブラックストーン(William Blackstone. 1723-1780)
・ ジェームズ・ミル(James Mill. 1733-1836)
・ サン-シモン(Claude-Henri de Rouvroy, Comte de Saint-Simon. 1760-1825)
・ トーマス・ロバート・マルサス(Thomas Robert Malthus. 1766-1834)
・ ジョン・ステュアート・ミル(John Stuart Mill. 1806-1873)
・ ジェームズ・フレデリック・フェリア(James Frederick Ferrier. 1806-1864)
の書簡を公開する。
グロティウス『戦争と平和の法』 De jure belli ac pacis libri tres
- 『戦争と平和の法』は、「国際法の父」と呼ばれるフーゴー・グロティウスの名著。 これは、1625年に出版された初版ラテン語版(第3刷)である。

- 『代議政治論』(初版、1861年)は近代イギリスの政治理論に大きな影響を与えたとされる。 この自筆草稿は、11帖228枚で、1860年ごろに執筆された。

アゾ『勅法彙纂・法学提要集成』 Summa Codicis et Institutionum
- 13世紀初めに註釈学派のアゾが、勅法彙纂および法学提要の章題となっている事項について、ローマ法大全の関連諸法文すべてを踏まえて総括的に叙述したもの。 その後数世紀にわたって法学(ローマ法)案内書の地位を占め、「アゾを持たざる者は法廷に赴くべからず」とまでいわれた。

西 周助 訳『官版万国公法』全4冊
- 慶応4年(明治元年=1868年)。 津和野藩(島根県)出身の西 周(あまね)は、オランダのライデン大学に留学し、国際法学者「畢洒林」(フィセリング)に学んだ。 この書物はフィセリングの講義を翻訳したもの。

『太政官日誌』第1号~第20号
- 慶応4年(明治元年=1868年)2~5月。 『太政官日誌』は、明治新政府が発行した広報誌。 ここに陳列されているのは、京都で発行されたもの。

『開拓使日誌』第1号~第4号
- 明治2年(1869年)5月~8月。 『開拓使日誌』は、開拓使が発行した広報誌。 ここに陳列されているのは、東京に本庁があった時代のもの。

加藤弘蔵著『立憲政体略』
- 慶応4年(明治元年=1868年)。 西欧の立憲制度を紹介し、明治日本に大きな影響を与えた書物。 加藤弘之は出石藩(いずしはん,兵庫県)出身の政治学者で、初代東京大学綜理、のち帝国大学総長。

箕作麟祥 訳『官版佛蘭西法律書 刑法』全5冊
- 明治庚午(3年=1870年)。 明治政府によるフランスの法典(ナポレオン法典)の翻訳中、最初に翻訳されたもの。箕作麟祥(みつくり りんしょう)は津山藩(岡山県)出身の洋学者で、民法・商法など法典編纂に尽力し、最初の法学博士の一人。「法」の古字に注意。

『刑法』丙号
- 明治16年(1883年)。 これは、参事院の旧刑法改正案、甲・乙・丙のうち最後のもの。 活版本の旧刑法に施された「朱字」の箇所が参事院総会議に提出された改正案(保守的思想からする改正案)。 この改正案は数部しか残存していない。

『ボアソナード意見書』
- 明治20年(1887年)。 司法省法律顧問ボアソナードは明治20年6月、外国人判事任用などを内容とする条約改正案(英独案)に反対する意見書を内閣に提出した。意見書は秘密出版にふされ、民権派に流布した。外務大臣井上馨はそれに反対したが、明治20年9月、辞職においこまれ、条約改正は失敗した。
本館は、『ボアソナード氏ノ意見ニ対スル駁正』(『ボアソナード氏の意見に対する覚書』井上外務大臣)も所蔵している。

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